てんかんの発作は、薬だけで抑えることは難しいです。
その反面
日常生活でのささいな行動で
てんかんの発作を起こしてしまう危険性が非常に高いのです。
- 少しでも、発作を起こすリスクを減らすため
- てんかんと上手く付き合っていくため
参考にしていただければ幸いです。
【犬のてんかん】日常生活で気をつけること
日常生活のささいなことがきっかけで、てんかんの発作を起こす可能性があります。
神経を刺激するようなことは、避ける。
てんかんの発作は、脳が極度に興奮することで起こります。
なので、脳に刺激やストレスをなるべく与えないことが重要です。
まわりから、
なんだ。 あのひとたち、過保護。自分勝手。
仮にそう思われたって、いいんです。
わたしは別にいいと思います。
大事な家族のために、必死に闘っているんですから
大変なおもいをしているんですから
冷たい外野のことは放っておいて、大事な家族のために頑張ればいいんです。
そうおもいます。
てんかんのコにとって
具体的に、日常生活で気をつけること、避けたほうがいいことがあります。
てんかんで気をつけること
- 突然のまぶしい光は避ける。【カメラのフラッシュなど】
- 大きな音は避ける。【花火や雷、工事の騒音など】
- 苦手な、ワンコや人との接触は避ける。
- ローズマリーやローズマリーエキスは禁忌!!
などです。
詳しくみていきます。
【犬のてんかん】まぶしい光に気をつける。カメラのフラッシュなど。
繰り返しになりますが、てんかんでは、脳を刺激しないことが大切です。
突然の光は、脳には大きなストレスになり
てんかんの発作を起こす原因となります。
カメラのフラッシュは絶対だめ。
特に、カメラのフラッシュは、わたしたちが想像するよりずっと
脳への刺激になるようです。
でも、愛犬のかわいい姿を写真に残したくて
スマホのカメラを向ける、なんて無意識にしていますよね?
わたしも、愛犬がてんかんになるまでは
ついついカメラを向けていました。
- そんな、無意識にやっている普通のことが
- てんかんの発作を起こしてしまうんです。
知らないというのは、本当に怖いことですね。身をもって実感しました。
自分のせいで、愛犬につらいおもいをさせたくない。
その一心で、生活する毎日です。
てんかんのコには、フラッシュは絶対ダメと知ってからは
家中のカメラ、そしてスマホのカメラのフラッシュを切り
最大限の注意を払うようにしました。
突然部屋を明るくするのも、気をつけたほうがいい。
カメラのフラッシュがダメなことは、お話しましたが
フラッシュほどのまぶしさはないにせよ、
- 突然、部屋を明るくしたり
- 懐中電灯やスマホのライトを当てる
も避けたほうがいいです。
フラッシュと似たようなもので、突然周囲が明るくなれば
ストレスになるのは間違いありませんから。
暗い部屋で探し物をしているとき
スマホのライトをつけてしまうこと、ないですか?
現代では、停電でもしない限り、懐中電灯は使わないかもしれませんが
その分、スマホのライトは使いがちですよね。
これも、てんかんのコがいる家庭では、気をつけたほうがいいことのひとつです。
【犬のてんかん】大きな音に気をつける。花火や雷など。
そして、光だけでなく、音にも気をつけなければいけません。
犬はとても耳が良いですよね。
人間のわたしたちには、大したことのない音にも反応します。
犬は音にもともと敏感ともいえるでしょうから
日常でも、大きな音に注意する必要があります。
- 音に気をつけるって、どうしたらいいんだ
- どの程度の音の大きさから、てんかんに影響するのか
と、わたしは思っていました。
生活している以上、音というのは出てしまいます。
わたしが、愛犬をみていて感じたことを例にして、書いていきます。
てんかんに花火は禁止。脳を刺激しすぎる。
夏になると、各地でお祭りが増えます。
お祭りがあると、花火が上がることが多いですよね。
わたしの家の近くでも、ほんとすぐ目の前で打ち上げ花火が上がり
てんかんのラブがいる我が家では、非常に神経質になる時期でした。
- 犬はもともと、花火が嫌い
- てんかんともなれば、なおのこと、発作の引き金となる
と認識していてください。
よく、花火の音がすると、怖くて犬が逃げることがある、と聞くかもしれません。
元気なコにとっても、花火は大きなストレスなのです。
てんかんのコにとっては、花火は大きすぎる刺激になります。
普段は聞かないような騒音ですから、できるだけ避けるべきです。
我が家の場合は、近所で花火が上がる日を調べて
その日は、安全な車で
ちょっとでも離れたところにいくようにしていました。
ここで気をつけたことは
- 犬が逃げ出す恐れのある、徒歩では出歩かない
- 犬にとって安心できる車で、離れる
ことです。
車というハコに入れてしまえば、ドアを開けない以上
愛犬が逃げることはできません。
そして、普段車に乗らないコにとっては別ですが
普段から車に乗るコは、車が安心できる場だと知っています。
なので、我が家では車で逃げました。
一番やってはいけないことは、花火から離れるため
歩いて移動することです。
普段は逃げないコでも、花火が怖くて、突然逃げてしまう可能性があります。
そして外にいると花火の音が一層大きいです。
歩くくらいなら、戸締りをした家の中に一緒にいてあげましょう。
てんかんには、雷も要注意。
花火と同様に、雷もてんかんを起こす原因になります。
ただ、問題なのは、花火と違って
いつ雷が起こるかわからないことです。
花火ならスケジュールを事前に確認して対策を練れますが
雷はそうもいきません。
そして、近年は異常気象なのか雷が増えていますよね。
実に厄介なのもです。
雷のときにも、
- なるべく音を遮断するため、戸締りをする
- 稲妻をみせるのも、ダメ
というように、気をつけてきました。
とにかく、
音と光には気をつける
ということです。雷のときにも、愛犬のそばで『大丈夫』と安心させてあげるといいと思います。
インターホンの音にも気をつけた
ちょっと気にし過ぎでは? と思うかもしれませんが
わたしは少しでも発作を起こさないために
念には念をということで、
インターホンをなるべく鳴らさないように気をつけるようになりました。
- 自宅の前で車が止まったな。とか
- 宅急便が届く日だった。
というときには
できるだけインターホンが鳴る前に、自分からドアを開けるように注意します。
そこまでしなくても…と思う方は、そこまでしなくても大丈夫だと思いますが。
わたしは、なるべくてんかんの発作を起こしたくなかったのと
愛犬がインターホンが鳴ると、そのたびにビクッとしているような様子があったので
インターホンにも気をつけることにしました。
【犬のてんかん】苦手な、ワンコや人との接触は避ける。
もっとも神経を使って気をつけるのが、これでした。
てんかんの場合、できるだけ愛犬を刺激しないことが大切です。
犬どうしでの接触は、良くも悪くも刺激になり、てんかんを起こす原因ともなり得ます。
犬と遊ぶことが嫌いなコにとっては、
ほかの犬との接触は、言うまでもなくストレスになります。
よく、歳を重ねたワンコは若い犬と遊ばせたほうが、元気になるといわれます。
でも、てんかんのコの場合は、そうではないと思います。
- うちのコは、お友だちの犬と遊ぶのが好きだから大丈夫。とか
- ドッグランでわいわいしたほうが元気になるから。とか
それぞれ感じるところはあるかもしれません。
でも、仮に犬と遊ぶのが大好きだったとして
お友だちの犬と遊ぶことは、うれしくて楽しくて。ということですよね?
楽しくて楽しくて、興奮しますよね?
興奮するということは、発作を起こしやすくなるということです。
てんかんの場合、飼い主が帰宅したことが、うれしくてうれしくて
それがきっかけで発作を起こす。ということが珍しくないそうです。
つまり、愛犬が興奮するから、飼い主はうかうか帰宅もしていられないということです。
もちろん、大好きなお友だちの犬と遊ぶな、ということではないですが
明らかに興奮する様子があるなら、考えたほうがいいかもしれません。
【犬のてんかん】ローズマリーやローズマリーエキスは禁忌!!
- ローズマリーは記憶力を良くする
- ローズマリーで集中力アップ
という話、聞いたことありますか?
ローズマリーの香りには、集中力を向上させる働きがあるらしいです。
これはこれでありがたい話ですが、
てんかんにとってはローズマリーは禁忌です。
ローズマリーは脳を活性化させてくれるので、脳を刺激したくないてんかんにとっては大敵です。
よくあるアロマオイルとかの効果はどうなのか知りませんが
ローズマリーに関しては、けっこう言われていることなので信憑性はあるかと思います。
- まずは、庭にローズマリーがないかの確認。
- そして犬用シャンプーやせっけん、洗剤にローズマリーが入っていないか確認。
することをおすすめします。
わたしはもともとアロマオイルうんぬんには詳しくなかったのですが
愛犬がてんかんになって、シャンプーやら洗剤やらを片っ端からひっくり返して
裏面の表示を漁ったら、
ローズマリーエキス、意外と入っているんですよ。
身近なところに敵はありなのです。
しかも、おそろしいことに
犬用シャンプーにもローズマリーエキスが入っているものが多いんです。
犬用シャンプーは本当に恐怖でした。
あわや、てんかんで避けるべきもので、全身を浸してしまうところなんですから。
シャンプーごときのせいで、てんかんの発作を起こさせちゃうなんて嫌ですからね。
ローズマリーエキスには気をつけてください。
日常生活のささいなことを気をつけて、てんかんを起こさない
てんかんにはよくないけど、普段何気なくやってしまっていることって
意外とあるんですよね。
気をつけるところに注意して
なるべくてんかんを起こさないようにする心がけが大切ですね。