犬のてんかんに効く薬はあるのか?
結論からいうと、てんかんの薬はあります。
ただ、薬といっても
- 薬で、てんかんの発作が抑えられるとは限らない。
- てんかんの薬は、てんかんを完治させるものではなく、発作を抑え込むもの。
- そして、強い副作用がでる可能性が高いこと。
こういったものです。
てんかんで大切なことは、いかに発作を抑えるか、ということです。
少しでも発作を抑えるために
たとえ合わない薬であっても、てんかんの発作を起こさないために 薬をあげ続けなければいけないのです。
犬のてんかんと薬。そして副作用。薬をあげたら気をつけること。
はじめに、
- わたしは、獣医さんでも、動物看護士さんでもありません。
- 調べたことや、やってきたことが正しいかはわかりません。
ただ、大事な家族のために、一緒にてんかんと闘ってきました。
必死に情報をかき集めて、
少しでもてんかんが楽にならないか、良くならないか…
それだけを考えてきました。
医学的に正しいのかどうかは、わからないけれど
てんかんとの向き合い方として、残していこうと思います。
犬のてんかんと薬。
犬のてんかんは、脳の病気のひとつです。
- 現代の医学でも、完全に治す方法はありません。
- そして個人差もあって、よくわからない、複雑な病気です。
犬のてんかんの症状
てんかんとは、どういった病気なのか。症状はどんなふうなのか。
てんかんは個人差がとても大きく、一概に説明するのはとても難しいです。
ザックリいうと、
脳の興奮によって、神経回路がショートしてしまい、発作が起きる病気です。
発作の強さも、
- 単にぼーっとしている様子だけの軽い発作から、
- 全身が痙攣して意識がなくなってしまう発作まで、
ひとりひとり差があります。
共通しているのは、なるべくてんかんの発作を起こしてはいけないということです。
というのも、てんかんは発作を起こす度に、脳に損傷を与えていきます。
なので、発作の回数が重なるほど、脳にダメージを蓄積していくということになります。
そのため、薬を使ってでも、なるべくてんかんの発作を抑える必要があるのです。
犬のてんかんの薬は、たくさんある。
てんかんに使われる薬は、抗てんかん薬といわれるものです。
てんかんの薬は、てんかんを完治させるものではありません。
ただ、発作を起こさないためだけに使う薬です。
そして、その発作を起こさないための抗てんかん薬も
みんながみんな、効果があるとはいえないのです。
- 6割のコは、薬とうまく付き合うことで、だいぶ発作を抑えられる
- 残り4割のコは、合う薬がなくて四苦八苦する
と、先生に言われました。
実際、うちは4割のほうだったので
唯一頼れる薬さえ、効かないという
どうにもならない状態を経験してきました。
さらに追い詰められた原因となったのが
大して薬の効果がないのに、副作用だけが際立ってしまうことでした。
でも、抗てんかん薬はひとつではありません。
脳の興奮を抑える薬なので、どれも似たような系統ではあるのですが
それでも、たくさんの種類の中から、
- 少しでも発作を抑えられる薬
- 副作用がマシな薬
を探していきます。
わたしの経験からしても、何種類も何種類も試していたので
もし、はじめの抗てんかん薬が合わなくても
他の薬もあるので、あきらめないでください。
薬によって、また量によっても
副作用がだいぶ違う、マシになる感じがあります。
てんかんの薬の副作用。
てんかんの薬は、脳が興奮した状態を抑えるものです。
なので、てんかんの薬を使うと
- ぼーっとしている
- 寝ている時間が増える
ということが起こります。
呼んでも気づかないとか、全然遊ばないとか
薬によって、目に見えて反応が変わってくるので
頭では理解しているものの、つらいです。
でも、抗てんかん薬の副作用としては、
ぼーっとしていたり、寝ている時間が増える
というくらいなら、いいほうだなあと思います。
もっと困る副作用には、こんなものがあります。
- ふらつく。
- まっすぐ歩けない。
- 立ち上がれない。
- 予測できない方向に、突然倒れる。
- わけがわからず、吠える、なく。
これらは、寝ている時間が増えるよりも深刻な問題です。
『歩いていて突然、予測できない方向に転ぶ』と
頭を打ったり、骨折したりする危険があります。
笑い事では済みません。
でも、本当に立っていたのに、頭から突然崩れ落ちるとか
横にバッタリ倒れるとか
薬の副作用で、やってしまうのです。
普通の動きではないですから、わたしたち家族も予想ができません。
常に横についていて、いつでも支えるようにしているしか方法がありません。
また、『わけがわからず吠える、なく』様子をみていると
おそらく自分がどこにいるのか、よくわからないんじゃないかと思います。
安心できる家だとわからなくて、家族がそばにいるとわからなくて
怖くて、さみしくて。
そんなふうにみえます。
真相はわからないけれど。
こういう時は、『大丈夫だよ。おうちだよ。みんないるからね。』
と、声をかけるように、そっと触れるようにしていると
ちょっとは落ち着く感じがあります。
てんかんの薬をあげたら気をつけること。
てんかんの薬は、とても強いものだなと、すごくすごく感じます。
副作用もこわいので、
てんかんの薬を使い始めたときには
できるだけそばにいて、様子を見守ってあげる必要があります。
- なるべく転ばないように。
- 転んだときにケガをしそうな、危ないものはないか。
- 普段とは違う状況なので、誤飲しそうなものはないか。
など、気をつけることはいっぱいあります。
でもまずは、わたしたちが落ち着くことです。
わたしたちが緊張したり、怖がったりすることは愛犬にも伝わります。
だからきっと、落ち着いて、そばで支えてあげることが一番なんです。